ぼちぼちフリーランスは「遂行力」を会得したい

ゴールに向かって最短で進むために「計画を立て、遂行する力」を身につけたい。そんなあなたへの最高のアドバイスとなる『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか 〜スピードは最強の武器である』中島聡・著。“伝説のプログラマー”が語る究極のメソッドを紹介します!

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こんにちは。
急ぎの仕事がないと、つい怠けてしまう、ぼちぼちフリーランス倶楽部の中山圭子です。

小学4年生の夏休みの最終日、親に小言を言われながら色鉛筆を握りしめ白地図を塗りまくりました。
中学、高校、大学と、テスト勉強も一夜漬けの科目多数。
仕事をするようになっても、読みの甘さから〆切近くになって徹夜で帳尻を合わせる……、なんてことも若い時分にはよくやりました(周囲もそんな人がたくさんいた時代&業界)。

端的に言って、「計画を立てること、それを予定どおり遂行すること」が苦手です。

これは、遂行する対象がやりたいことか「やらなければいけないことかによって多少の差はあります。
当然、やりたいこと、好きなことなら、進度は早めになる傾向はあります。
とはいえ、すべてが「やる気」とか「モチベーション」で解決できるわけではない。

むしろ、「成し遂げたいこと」であればあるほど、順調に進まない場合(障害がある、仕事量・選択肢が多くて迷うなど)、ストレスが溜まるもの。

また、そんなたいそうな理由はなく単なる怠け癖で進まない場合は、自分のダメさ加減にいっそう打ちのめされます(私の場合、たいていこちらのケース)。

ああ、計画を立て予定通り遂行していける人間になりたい……。

そう思っていたところ、「私のために書かれたのか!」と思われる本に出会いましたのでご紹介します。

一目で、何が書かれているのかわかる本。
すばらしいタイトルです。

著者の中島聡さんは、米マイクロソフト本社でWindows95の開発に携ったプログラマー。
「ドラッグ&ドロップ」と「右クリック」を開発した人です。

最近では、ホリエモン(堀江貴文氏)が「投資をするなら、中嶋聡さんのメルマガを読むべき」と発信して、より多くの人がその存在を知るところとなりました(私もその一人)。

キャリア自体もとても興味深く、ぐいぐいと読み進み読了(実はアマゾンAudibleで聴きました)。

出版社によるキャッチコピーはこちら。

謳い文句の通り、中島さん流の仕事術、「ロケットスタート時間術」が紹介されている。
具体的には、「10日でやるべきタスクだったら、その2割の2日間で8割終わらせるつもり」でロケットスタートをかける、という手法。

このロケットスタートの2日間は、私はメールもフェイスブックもやりません。不本意に時間を取られかねないものはすべてシャットアウトします。(中略)コーヒーを入れてみたり、散歩に出てみたりといったこともしません。(中略)同僚や上司からご飯に誘われても断ります。メールもチェックしないわけですから、2日間は完全に現実から去った仙人のようになっています。そして3日目に人間界に現れるというわけです。

なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』より

プログラマーという職種もあってか、なかなかの徹底ぶりです。

そして、「人間界に戻ってきてからの8日間で、残り2割の仕事とほかの細々した仕事を余裕を持って終わらせる」そうです。

このロケットスタート後の8割の時間を “「流し」で仕事をする時間” と中島さんは呼んでいますが、この余裕をもった時間を持つことの意味も強調しています。
ロケットスタートのペースのまま仕事をしてはいけない、と。

いつも全力を出していると、真の実力が発揮できなくなるのです。
ですから、スタートダッシュで仕事の8割が終わったからといって、そのままのスピードで仕事を終わらせてはいけません。3日間頑張って完全に消耗した挙句、間断なく仕事を振られるようだったら3日目は休んでいたほうがましです。
仕事を早く終わらせることよりも、仕事を安定して続けることを意識すべきです。結果、焦って仕事をしていた時よりも早く、しかも高い完成度で終わるようになるのです。

なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』より

この中島さん流の「2:8の法則」で仕事をするという手法は、いろいろと応用も紹介されていて、
たとえば、1日のなかでも活用されています。

私は朝4時ごろに起きて仕事を始めます。顔を洗ったら、そのままシームレスに仕事に移行します。コーヒーを淹れたりもしません。とにかく一瞬も隙を作らずに仕事を始めます

なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』より

朝4時……に起きるのは、私の今の生活ではなかなかにハードルが高そう。
でも、午前中に集中する、くらいならできるかも。

2:8の法則以外で、
「私でもできそう! 面白そう! やってみよう」
と思った、超シンプルな方法がありました。

実は、これこそ、この本の中で、もっとも具体的かつ実用的な提案なのではないか、というもの。
しかも、
「プログラマーの中島さんがこんな原始的な手法でタスク管理しているの?!」
という方法。

私は本書を初めはアマゾンAudibleで、2度目は紙の本で読んだのですが、最初に読んでからすぐにそのタスク管理法を実践。
以来、「家ピラティス」など、自分に課したもので、継続して遂行できていることがいくつかあります。

その手法とは……

(前略)夜寝る前に明日やることのタスクリストを作ることです。

なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』より

「なんだ、当たり前のことじゃん」と思ったあなたは、仕事や目標を予定通り遂行できる人。

私はできていませんでした。
素直な私は(単純ともいう)「面白そう」と、即実行。
まずはハードルを下げて、自分なりに超シンプルに手数を減らした形とはいえ、おかげで一定の成果が得られている。

これを毎日の習慣(ルーティン)にできれば、遂行力もあがるはず。

本を最後まで読んだ人へのご褒美、ということなのでしょうか。
最終項目に書かれています。

詳しくは、ぜひ、本書を手にとって確認してみてください。

アマゾンAudibleを利用の方は、聴き放題で聴けますよ!

Amazon.co.jp: なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である (Audible Audio Edition): ミック, 中島 聡, Audible Studios: Audibleオーディオブック
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「本を読む時間がない」
「役立つ知識・情報に触れたい」
という人にもオススメです。

紙の本で、2度目の読了した本日。
「夜のタスクリスト作り、充実させよう」と心に刻んだのでした。

文/中山圭子 
書籍の企画・編集・ライティングが主な生業。悩みを解決しながら本が作れる「一石二鳥の企画」が得意。新刊は、お金の知識を教えるプロ・八木陽子先生に聞いた『新NISAにiDeCo…いろいろあるけどお金のプロは結局、これを選んでる』。その他、『超シンプルな節税と申告、教えてもらいました!』、『超シンプルな青色申告、教えてもらいました!』などの共著あり。

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