「転勤の間だけ家を貸したい」「子どもが巣立って広い家がいらなくなった…」というとき、持ち家を売るか、それとも貸すか。どっちにしてもお世話になる不動産業界。でも、業者の言うがままに事を進めていると、「よくわからないけど、もしや…損してる?」なんてことにも。東京23区内でもともと住んでいた分譲マンション1室を賃貸している「ぼちぼち大家」の鴨庭ナランさんが、店子さんの入退去時に遭遇した不動産業界のコワイ話と、それにどう対応して200万円以上を守ったかをレポートします。
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シロート「ぼちぼち大家」、不動産業界のコワさをレポートする
こんにちは。「ぼちぼち大家」(中山圭子さん命名)の鴨庭ナランと申します。
現在、東京23区内の分譲マンション1室(2LDK)を自主管理で賃貸しております。
その部屋には、もともと家族で住んでいました。
子どもが大きくなってきたタイミングで、近隣に親戚が持っている貸し家で退去があり、ありがたいことにそこを格安で借りることができることになりました。
それで住んでいたマンションの部屋を貸すことにした、というのが経緯です。
マンション投資のお声がかかるような医者や外資系企業勤務などの「高収入属性」でもなく、地主さんでもなく、アパートやマンションを一棟買うような不動産投資家でもありません。
不動産業界の知識はあまりないまま、
「部屋が空いたなら貸せばいいんじゃない?」
という家族や親戚の言葉で、無防備に飛び込んだ不動産賃貸の世界。
ちょっとお尻を齧られたり、危うくネギと一緒に煮込まれそうになったりしながら、周囲の助けもあって、なんとかやってきました。
つい先日は、初めて入居された店子さんが退去となり、退去&新規入居までの一連のことを経験。
改めて、
不動産(とその周辺)業界、コワっ!
と痛感。
いま振り返るだけでも、ヒヤヒヤ、ドキドキしますが、その経緯を地元フリーランス仲間の中山圭子さんとの飲みの席で話したところ、
「すごく面白い!! ぜひ、レポート記事を書いて! ブログに掲載させて!!」
とリクエストいただきました。
専門家でもない、たった1室だけ賃貸している身ですから、どうかとも思ったのですが、中山さん曰く、
「逆に、こういう個人規模、素人レベルのほうが情報って出てこないから、業者にぼられちゃってる人って多いと思う。私が家貸すとしたら、その情報絶対知りたいもの。シロート感があったほうがいいから「ぼちぼち大家さん」って肩書きでどお? 無料のブログだから気楽にね。連載料はランチ、または飲み代ってことで、よろしく!」
とのこと。確かに、
「転勤の間だけ貸したい」
「子どもが出ていって部屋を持て余している。もったいないから貸す」
といった一般の人の話も耳にします。
私自身、
「このマンションは場所はいいし、またいずれ戻るかもしれないから売らなくてもいいかな」
と思ったので、住み馴染んだ家を売らずに賃貸を考える人は案外多いのかもしれない、と思いました。
「文章の調整や編集は必要ならするから」という中山さんの言葉もあり、気持ちも軽くなってお引き受けした次第です。
素人はカモになる。不動産業界で遭遇したコワイ学び
私が自分の体験を通してお伝えしようと思っているのは、ざっくり以下のようなこと。
今回の退去と入居にあたって、心配性の私は、自分で調べられることは調べたり、家族や友人に相談したり、地元の業者さんにリサーチしたりしながら、立ち止まったり、やり直したりしながら、一歩一歩進めました。
もし、業者の言うがままに進めていたら、
退去&入居時に100万円以上
家賃収入(年間)で100万以上
これだけの差が出ていたことになります(こう言ったら、中山さんがムンクの「叫び」みたいな顔をしていました)。
庶民にとって、200万円(更新を重ねればもっと)は大金です。
もちろん、一口に不動産とのその周辺業界の人といっても、いろんな人がいます。
私は幸運にも良心的な業者さんにも出会うことができたので、上記の大金を失わずにすみました。
また、いい人、悪い人、と単純に分けられるわけではありません。
こちらのアプローチ(接し方)次第で、対応は変わるのだな、という人間関係の基本を改めて感じたりもしました。
そんな「ぼちぼち大家」の雑感も交えながら、次回から、私が遭遇した不動産業界のアレコレを具体的にレポートして行こうと思います。
文/鴨庭ナラン
東京23区内の分譲マンション(2LDK)1室を賃貸している「ぼちぼち大家」8年目(入居者は2世帯目)。毎年の確定申告は、『超シンプルな青色申告、教えてもらいました!』の簡単仕訳帳を利用中。
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