【FP3級一発合格】凡人が独学1か月で受かった勉強法

新NISA制度もはじまり「資産管理には欠かせない勉強」と注目されているFP3級。2024年からはCBT試験もはじまって受験回数が増え、結果も即日わかるように。誰でも取れる資格と思いきや「実技で落ちた…」など、一発合格にはいたらない場合も意外と多いのがリアルです。50代でFP3級にトライ、一発合格できた凡人の独学法を紹介します!

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FP3級、凡人が不合格にならない方法

結論は以下の通りです。

凡人がFP3級不合格にならない方法

 ざっくりでもよいので全体を理解する
② 一夜漬けはNG
(ちゃんと勉強する)
③ 受けない

①と②の具体的な方法は、このあとくわしく紹介します。

「③ 受けない」ですが、これはふざけているわけではなく、受かる自信がない人は「受けない」選択肢もある、ということです。
実際、この選択をしている人は多いと思われ、その根拠となるのが、FP技能試験を実施している2団体、日本FP協会」と「きんざい」での合格率の大きな差です。

ちなみに、学科試験の内容はどちらもまったく同じです。

それぞれの合格率は以下の通り。

●日本FP協会の2024年1月の試験結果↓
日本FP協会サイトより)

●きんざいの2024年1月の試験結果↓
金融財政事情研究会サイトより)

試験内容がまったく同じ(学科試験)にもかかわらず、これだけの差が出てしまうのは、母体(受験者)が違うから、というのが通説です。

一般に、きんざいの受験者は会社の団体申込で受験している金融機関の社員が多い、と言われています。受験者のなかには本人の意思に関係なく申込みが行われているケースもあるわけです。
となれば、資格取得の意欲がなく、あまり勉強をせずに試験に臨む人も一定数いるのが実情。
そういう受験者が多いため、きんざいの合格率を下げていると考えられます。

一方、日本FP協会は、広く一般へ向けて広報活動に力を入れています。
そのため仕事としてFPを目指す人や、自身のスキルアップのためにお金の勉強をする人など、自主的にFP資格の取得を決意した人は、日本FP協会を選ぶ傾向があるようです。
資格取得の意志をもって勉強し、万全の準備を整えてから試験に臨むため、自然と合格率が上がるというわけです。

逆の言い方をするなら、日本FP協会を選ぶ人は「自信がないうちは受験しない」という選択をする人が多いということ。
一般に、FP3級は「受かって当然」「落ちたら恥ずかしい」資格と言われていますが、正確にいうなら、
きちんと勉強した人なら、受かって当然」ということでしょう。

では、「きちんと勉強する」とはどうするのか。

以下は、「なるべくお金と時間をかけずに一発合格!」を目指し、無事に独学1か月で合格点をとれたコスパのよい勉強法をご紹介していきます。

「FP3級取得、意味ないのでは?」と思っていたけれど…

さて、そもそも資格の勉強には興味がなく、必要も感じないまま50代ヘ突入した私。
仕事(本の企画)がらみで、どうせ本に必要な知識ならばと、簿記やFPの勉強を軽い気持ちではじめてみました。
※先に受けた簿記3級についての記事はこちら

今回、FP3級を受験(勉強)してみての私の感想は、

「何、この知識! 超使える!
 ……っていうか、知ってたら得する(=知らないと損する)こと満載じゃん!」

「人生に必要なお金の知識」を効率よく学べました。
逆に言えば、これを知らないまま、保険とか投資とか不動産とかの取引に望むのは危険なのでは……と思ったくらい。

これから社会へ出ていく息子二人には、
「必須の知識。時間のある今のうちにとっておくといいよ。受験料は、出す!」
と強く勧めておきました。

FP3級、AFP、CFPとは? 使える資格?

ところで、そもそもFP3級とはなんでしょうか。

ファイナンシャル・プランニング技能検定(以下FP技能検定)は、厚生労働大臣より職業能力開発促進法第47条1項の規定に基づき指定試験機関の指定を受けて日本FP協会が実施する国家検定です。

FP技能検定には、1級、2級、3級の等級があり、それぞれに学科試験と実技試験が設けられています。
(中略)
学科試験と実技試験、両方に合格すると合格証書が発行され、等級ごとに「ファイナンシャル・プランニング技能士」と名乗ることができます。

日本FP協会サイトより

国家検定? 技能士って何?

技能検定とは、働くうえで身につける、または必要とされる技能の習得レベルを評価する国家検定制度で、機械加工、建築大工やファイナンシャル・プランニングなど全部で131職種の試験があります。試験に合格すると合格証書が交付され、「技能士」と名乗ることができます。

厚生労働省サイトより

どんな知識や技能が必要なの?
何ができるの?

FP(ファイナンシャル・プランナー)とは、人生を豊かにする、家計のホームドクター®です。
FPは、家計に関わる金融、税制、不動産、住宅ローン、保険、教育資金、年金制度など幅広い知識を備え、一人ひとりの将来の夢がかなうように一緒に考え、サポートする専門家です。
※「家計のホームドクター®」はNPO法人日本FP協会の登録商標です。

日本FP協会サイトより

FP技能士(1〜3級)は国家資格
FP技能士には更新制度がなく、一度取得すると一生その資格は有効。メリットと言えますが、法令・制度の改正などに合わせてアップデートを自律的に行う必要があります。

一方、FP技能士の上位資格とされるAFPとCFP®は民間資格
こちらは取得後も2年ごとの更新が必要です。

AFP資格は、NPO法人日本FP協会が日本国内において独自に認定するFP資格です。
CFP®資格は、世界25カ国・地域(2024年2月現在)で導入されている、「世界が認めるプロフェッショナルFPの証」です。

表にまとめるとこんな感じ(右に行くほど難易度が上がります)。

種類FP
3級
FP
1〜2級
AFPCFP®
資格国家資格国家資格民間資格民間資格
更新不要不要2年毎2年毎
位置づけ入門
レベル
信頼高い
AFP・CFP®受験に必要
日本独自のFP資格国際ライセンス

入門レベルのFP3級試験でも「幅広いお金の知識」は求められます。
ただし、内容は初歩的で合格ラインも低め(6割正解で合格)です。

初めの一歩ゆえ「全体像と最小限の知識」が求められているのだと思います。

FP3級に受かる人、落ちる人、その理由

FP3級を一発合格することができましたが、楽勝〜♪ ……というわけではありませんでした。
その理由に、「勉強の範囲が広い」ことがあげられます。

FPで出題されるのは、以下の6分野。

FPに必要な知識

☑️ライフプランニングと資金計画 *社会保険
☑️リスク管理 *民間の保険
☑️金融資産運用 投資
☑️タックスプランニング *税金
☑️不動産
☑️相続・事業継承

お金に関する、かなり広範囲の知識が求められるのがわかります。
「法学部出身」
「社会科は大好きだった」
という人でも、すべてをカバーしている人はいないのでは。

テキスト(教科書)も余裕で自立する分厚さ。
FP3級の参考書はいろいろありますが、だいたいどの書籍も500ページ弱ほどでしょうか。

「この分量の知識、それもあまり馴染みのない法令用語ビシバシの法律とか制度を覚えるのか……」

とゲンナリして脱落する人も多いようです(実は私も多忙を理由に放置していた期間があります)。

とはいえ、FP3級は入門レベル。
先にお話ししたように、FP3級には、以下のような特徴があります。

FP3級試験の特徴

☑️ 幅広い知識が必要(学ぶ範囲は広い)
☑️ 内容は初歩的(受かりやすい)

初歩的というのは、その制度の意味を理解すれば、「そりゃそうだよね」と考えればわかるレベルのものが多いということです。
たとえば、以下のような問題。

所得税において、病気で入院したことにより医療保険の被保険者が受け取った入院給付金は、(    )とされる

1 非課税所得
2 一時所得
3 雑所得

「所得」「給付金」「非課税」などの言葉に馴染みのない人だと、それだけで、「???」ですが、用語を知って、制度の意味がわかれば、

「ああ、病気やケガなんかのマイナスなことがあってもらったお金なんだから、税金はとられないよね」

と理解できる、そういうレベルの問題がFP3級では出題されます。

また、「合格ラインは6割」です。
簿記3級の7割と比べると、だいぶハードルが低い。
実際、過去問をやってみるとわかりますが、「4割ミスっても合格」というのは、だいぶ楽です。
FPでは、似たような数字や用語が出てくるので、プロでも間違うことがあるくらい。

大事なのは、法令や制度の細かい数字や用語ではなく、それがどう機能しているのかを理解することだからだと思います(数字や用語は調べればわかりますから)。
「こんな制度があったな」という記憶のフックが大事なんですね。

つまり、FP3級合格するために大切なのは、
「お金にかかわる制度や仕組みをざっくり大枠で理解する」こと。
6つの分野の意味を捉えて、広く浅く学びましょう。
まずは、全体像をとらえて、細部(数字・用語の暗記)はそのあと、がオススメです。

不合格になる(または苦戦する)人は、以下のようなタイプかも。

「一夜漬けでも受かる」とナメてた人(勉強不足)
数字や用語の丸暗記で挑む人(非効率)

一度読んだら理解して覚えられる一部の天才・秀才さんなら一夜漬けでもいけるでしょう。

でも、凡人だもの。
コツコツが基本です。
とはいえ、便利な教材が、安価または無料でたくさんあります。
それらを利用すれば、早い人なら1〜2週間、凡人でも1〜3か月前後でFP3級はじゅうぶん一発合格できる資格です。

日本FP協会、きんざい、どちらで受験する?

FP3級は、日本FP協会きんざい(金融財政事情研究会)の2団体で受験ができます。
どちらも、FPとしての価値は変わりません。
また、「学科試験の内容」「CBT方式」「受験料」などの条件も同じ。
違うのは、実技試験の内容です。

FP3級 実技試験の出題範囲

●日本FP協会・・・「資産設計提案業務」
●きんざい. ・・・「個人資産相談業務」と「保険顧客資産相談業務」

きんざいの「保険顧客資産相談業務」は、保険に関する知識がメインになり、リスク管理の分野から多く出題されます。どちらかといえば、保険会社に勤務している人や、将来的に保険に関する仕事に就きたいと考えている人向けといえそうです。

私は、日本FP協会で受験しました。

受験の申請は、それぞれのサイトから申し込みます。

FP3級申し込み先

FP3級一発合格できた私が使ったオススメ教材

凡人の私が利用して、FP3級を1か月で合格できた教材は以下の通り。

凡人が1か月でFP3級一発合格した教材

ほんださん/東大式FPチャンネル
『FP3級合格のトリセツ速習テキスト
FP3級学科試験対策アプリ
✅FP協会の「試験問題・模範解答」
CBT模試(学科試験体験版)

これらの教材と、あとは「間違いメモ」を自作。
これで十分でした。

以下、紹介していきましょう。

【無料動画】ほんださん/東大式FPチャンネル

FP3級の勉強で、大事なのは「ざっくり大枠を理解すること」。
それに最適なのがこちら。

YouTubeの動画「ほんださん/東大式FPチャンネル」の「FP3級爆速講義 #01〜06」。

#01「ライフプランニングと資金計画」が約2時間と長いですが、他は1時間半前後です。
それぞれの分野についての考え方を砕けた言い方で、わかりやすく解説してくれています。

FPの知識を短い時間で「ざっくり大枠で理解する」のに最適。

こちらを2回観ました。
というのも、私はこちらを1回観たところで諸事情でFPの勉強を放置。
再開時は問題演習から入ったのですが、詳細を忘れており、もう一度、2倍速で観直しながら問題を解きました。

結果として、時間をあけて2度観たことでより理解が深まった気がします。

【書籍】『FP3級合格のトリセツ』速習テキスト&速習問題集(2冊)

動画の視聴と合わせて行いたいのが、テキストでの確認&速習問題。
ほんださんの動画の内容に合っているとのことで、素直に、2冊を購入。

こちらがテキスト。↓
動画を観ながら確認したり、演習で間違えた時戻って確認したりしました。

こちらが速習問題集。↓
1分野、YouTube動画を観終わるごとに解いて確認しました。

解説もついてます。
が、いまいち腹落ちしなかったり、周辺事項も確認したくなったりすることもあるので、そんなときはテキストに戻って確認。

あるいは、ググって確認しました(便利な時代です)。

【無料アプリ】FP3級学科試験対策問題集

もろもろと合わせてアプリも活用。
上記テキストで紹介されているアプリもあったのですが、試したところ、問題がテキストと同じもので、問題量も少なく、しかも変な広告がうるさい。
なので、そちらは削除。

こちらの「FP3級学科試験対策問題集」は、シンプルなデザイン、必要十分な機能、問題量も十分で使いやすかったです。

高評価の通り。

各項目ごとに1〜2巡した後は、「全問」「未回答問題のみ」「苦手な問題のみ」で。
出題数は、10、20、30、50、全問から設定できます。
私は集中力が長く続かないので、「10問」ごとで。

各分野、項目ごとの進捗状況も見え、コンプリートを目指すやる気につながります。

必要十分な解説つき。

こちらを、お風呂の湯船に浸かりながらなど、スキマ時間で進めました。
進めていくと、知識が定着していくのがわかります。
3級は反射で答えられるくらいの問題が多い印象ですので、やった分だけ得点に繋がると思います。

【過去問】FP協会の「試験問題・模範解答」

だいたい知識が定着したら、過去問を。
日本FP協会のサイトから、直近3年分の試験問題と解答をダウンロードできます。

試験問題・模範解答

時間を計って、本番と同じつもりで電卓もパソコン上のものを使って臨みました。
おそらく、時間の余裕はかなりあると思います(特に学科)ので、焦らなくてOK。

わからないものは、チェックをつけて先へ進みます。
4割間違えても合格というのはかなりユルイです。
答えがアヤフヤなものが多かったな、というときでも意外と6割はクリアしていました。

過去問は、受験対策にはマスト。
私は、ペーパー試験(2023年5・9月〜2024年1月)とCBT方式(2024年5月*実技のみ)の2.5か月分の過去問をやりました。
NISAなど制度が新しく変わったものが多いかな、と思ってあまり遡りませんでした。

また、CBT方式の学科は、問題と一緒に解答が掲載されてプリントアウトされたため、放置。
でも、出題傾向を見ておいて損はなかったかも。
これからの方は、ぜひ。

【書籍特典】CBT模試(学科試験体験版)

先に紹介した書籍2冊、

FP3級合格のトリセツ 速習テキスト』LEC FP試験対策研究会・編著
FP3級合格のトリセツ 速習問題集』LEC FP試験対策研究会・編著

こちらを買うと特典として、CBT模試(学科試験体験版)のダウンロードリンクがついてきます。

本番とほぼ同じ形で体験できます。
本番でも焦らずに実力が出せました。

【自習】間違いメモづくり

そして、勉強で大事なのは、できたところより、間違ったところ

過去問で間違ったところは、PCとスマホで同期しているメモ機能に正解を記録
苦手な分野として、次は間違わないよう、時間があるときに見直しました。

【CBTテスト当日】1日で学科と実技を受験

学科と実技を同日に予約、念のため、両試験の間は15分間あけておきました。

当日は、写真付きの身分証だけもって30分前に会場へ。
予約した時間以前でも、席が空いていれば受験できます(学科・実技両方とも)。

限られた時間で、やれるだけやって臨んだので、本番も焦らずにすみました。
時間は、かなり余裕があったのでゆっくり見直しできました。
それでも、学科・実技両試験とも終了時間前に退室。
受付で結果をプリントアウトしたものをもらいます。
無事、合格点が取れました。

簿記3級と比べると、模試とのギャップも少なく、想定内の問題でした。

FP3級一発合格した凡人の勉強法

●ざっくり大枠を理解・・・ほんださん動画&テキスト
●アプリで知識を定着・・・FP3級学科試験対策アプリを全クリア
●過去問・CBT模試 ・・・日本FP協会からDL&書籍の特典
●間違いメモで復習 ・・・パソコンやスマホのメモ機能に記録して確認

FP3級にトライする、みなさんのお役に立てば何よりです。


簿記3級の勉強法については、こちらをどうぞ。↓
凡人が苦戦しつつ、2回の不合格を経て、なんとか3か月で合格した様子をご覧いただけます。


文/中山圭子
書籍の企画・編集・ライティングが本業。新刊は『超シンプルな節税と申告、教えてもらいました!』中野裕哲氏との共著。その他、フリーランスの青色申告お助け本『超シンプルな青色申告、教えてもらいました!』も好評、重版出来。

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