台湾チャリさんぽ旅 🚲 YouBikeの使い方&気軽に巡る台北おすすめコース ①台湾大学構内サイクリング

「自転車で気軽に小旅行」がコンセプトのチャリさんぽ旅。今回の目的地は、東京を(もちろん飛行機で)飛び出して、おとなりの台湾へ。「台湾に来たら、You Bikeに乗らなきゃもったいないよ〜」という現地出身の友人と一緒に、新旧の風をたっぷり感じられるスポットをチャリで巡ります。
*本サイトは、amazonアソシエイトに参加しています。紹介している商品・サービス等の外部リンクにはアフィリエイト広告が含まれる場合があります。


台湾旅ならYouBike🚲 使わなきゃ損! 

台湾での移動手段として、覚えておきたいのがYou Bike
台湾の公共シェアサイクルです。

スマホにアプリをダウンロードクレジットカードを登録すれば、その日から5日間利用可能。
期限がすぎたら、もう一度登録すれば何度でも使えます。

※台湾の電話番号がある人(現地にお住まいの方など)なら、悠々カード(台湾の交通系ICカード)が使えてさらに便利。でも、たいていの旅行者の場合は、アプリ&クレカのパターンでしょう。

ちなみに海外でスマホ(インターネット接続)を使うために、いくつか方法があります。

海外旅行でスマホを使う方法

🔲 Wi-Fiルーターをレンタルする
🔲 海外ローミングを利用する
🔲 渡航先で使えるSIMを購入
🔲 渡航先のフリーWi-Fiを利用する

私は、Wi-Fiルーターををレンタルしました。

今回の海外旅行での通信は、海外専用グローバルWiFiを利用。
通信、充電ともに、問題なく使えました♪

自転車を乗り降り(借りたり返したり)できるステーションは街中いたるところにあります。
駅の周辺にもたいていあります。
アプリ上の地図でステーションの位置&自転車の台数も確認できます。
最寄りのステーションへの道順は「Route」をクリックで示してくれます。

こんなに便利なYou Bikeですが、台北市内での利用料金は現在(2024年6月)、最初の30分は5台湾元(約24円)、30分から4時間以内は30分ごとに10元(約48円)。
1時間乗っても100円出してお釣りがくる♪

🚲You Bikeのメリット🚲

●旅行者でも使える・・・アプリにクレジットカードを登録すればOK!
●ステーションが街中にある・・・気軽に乗り降りできる
●なにより安い!・・・お財布と地球にGood

街中の「ちょこっと移動」に楽チン&最適なYou Bike。
でも、せっかくなら「You Bikeならでは☆」のおすすめコースを紹介しちゃいます!

🚲台湾大学キャンパス散策コース🚲

台北市内にある国立台湾大学は、台湾トップの大学。
先日、総統に就任した頼清徳氏や前総統の蔡英文さんなども台湾大学出身者です。

国立台湾大学は、日本統治時代1928年台北帝国大学旧字体臺北帝國大學)として設立され、第二次世界大戦終結後の1945年に現在の名前に変更された。
(中略)
著名な卒業生にはノーベル化学賞受賞者である李遠哲チューリング賞受賞者である姚期智ウルフ賞受賞者である楊祥發農業部門)、翁啓恵化学部門)らをはじめ、百名を超える国立科学アカデミー(中央研究院)のフェロー(院士)、李登輝陳水扁馬英九蔡英文頼清徳ら5人の中華民国総統連戦呂秀蓮呉敦義陳建仁・頼清徳ら5人の中華民国副総統そのほか、台湾はもとより、世界各国の政・財・官・学の各界で活躍する人材を多数輩出している。

Wikipedia

設立は日本統治時代に遡り、7番目の帝国大学に当たります(大阪大学、名古屋大学より先に設立されているのですね。当時の日本の台湾統治への力の入れようが伺えます)。

広大な大学構内には、日本統治時代からの歴史的建造物がたくさん。
史跡に認定されるような建物が適切な補修を繰り返し、現役で利用されているのは、本当にすばらしいです!

You Bikeの乗り方・使い方

キャンパスはとても広いので、限られた時間内にアレコレ見て回りたい旅行者には自転車がオススメ!ということで、まずは、最寄りのYou Bikeステーションへ。

どこのステーションでも、並んでいるのはキレイに使われている自転車ばかりでした。
治安の良さは日本と変わらない、もしくはよりもいいかも?

レンタルの操作は以下の通り。

オレンジ色のボタンを押して、自転車の電源を入れる
②液晶にQRコード(と数字)が出てくる。
③アプリ画面の「Scan」をクリックして出てきたカメラでQRコードを読み込む
 (または、数字を入力してもOK!)

アプリに「Unlock Successful」が表示されたらOK!
自転車をスタンドから引き抜いてレンタルスタートです。

前方にもYou Bikeに乗った地元民と思しき人々が。
こんなふうに街中でたくさんの人が利用しています。

どこかに寄りたいときは鍵をかけて駐輪することもできます。
使い終わったら、ステーションを見つけて戻すだけ。
もっと詳しくYou Bikeの使い方を知りたい!という人は、「You Bike 使い方」で検索してみてください。たっくさんのサイトや動画が出てきます。
更新の新しいサイトや動画、「台北 台中 台南」など利用する地域を入れるとより限定されます。
*台湾系YouTuberのcopochanさんの動画もわかりやすかったですよ!

台湾大学の最寄駅&周辺ステーション

国立台湾大学の現地での表記(繁体字)は、「國立臺灣大學」。
最寄駅は、地下鉄MRTの「公館」駅です。

アプリ地図↑の左側真ん中辺りに「公館」駅。
周辺にはステーションがいくつもあります。
しかも、キャンパス内にも、たくさんのYou Bikeのステーション!
学生も構内の移動に使っているのですね。

この通り、大学入口へ続く道には、自転車に乗った学生がいっぱい。
You Bike利用者も。

キャンパス内の台湾のトップ校の学生さんたち。
この中に、将来の総統やノーベル賞受賞者がいるかも。

椰子の木と重厚な建物が整然と配置された、美しいキャンパス。

「きゃ〜、遅刻遅刻ぅ〜! 2限の近代史の教室、なんでこんなに遠いのよぉ」
と素敵なキャンパスライフを妄想体験しながら走ります。

途中、お手洗いを借りにとある校舎へ立ち寄りました。
※あとで調べたところ、「国立台湾大学生物環境系統工程学系」の建物と判明。

ついでに、建物内を散策します。
中庭を横切る、アーチの美しい中廊下。
南国の生命力あふれる植物と、どこか懐かしい気配がする建物のマッチング。
いつか見たような郷愁に心揺さぶられます。

椰林大通

建物を出て、キャンパスの中央へ向かいます。

中央分離線のある、大学の中心へと続く舗装された道を走ります。
ここは「椰林大通」と呼ばれる大学の目抜通りでした。
ぐんぐん走る友人を追いかけて、せっかくの映えスポットを撮り忘れた……。
なので、台湾大学のサイトからお借りして掲載します。

↑台湾大学サイト「臺大校園十二美景」より
椰林大通は、大学図書館の移設に合わせて整備されたそうです。

↑台湾大学サイト「臺大校園十二美景」より
ビートルズ的な?卒業生たち。

台湾大学図書館

学生たちで賑わう中心地の建物前の広場に来ました。

後で調べたところ、台湾大学の図書館でした。

国立台湾大学図書館は 1928 年 3 月に設立されました。利用が不十分だったため、1989 年に新しい図書館の建設が始まり、1998 年 11 月 14 日に正式に開館しました。新しい中央図書館は、国立台湾大学のメインキャンパスの幾何学的中心にあるココナッツグローブアベニューの端に位置し、切妻、アーチ型の窓、回廊などの主要な建築的特徴を備えた古い図書館のバロック様式を継承しています。

台湾大学サイト「臺大校園十二美景」より

新しい図書館ですが、かつての建築様式を継承していると。
すばらしい。
全体との調和もいい。
新しいものが古いものに勝る、という短絡な発想ではないのが素敵です。
よいものを遺していこうという姿勢が、台湾のあちこちに見られますね。

醉月湖

「池が憩いスポットらしい」
とのことで、図書館から少し戻って、「小椰林通」を進みます。

大学と池といえば、三四郎池(東大)が浮かびます。
が、台湾大学の醉月湖は、南国というだけではなく、だいぶ趣が異なりました。

大きな鳥がいました。

見たことない鳥もいます。
しかも、たくさんいます。

ちょっとびっくりな数でしたが、襲われることはありません。
びっくりして鳥ばかり撮って、肝心の池を撮り忘れました。

台湾大学サイト「臺大校園十二美景」↓より、素敵な池の写真をどうぞ。

ウッドデッキが整備されています。
自転車は停めて散策、がよいでしょう。

国立臺大校史館

池を後にし、スポーツフィールドやテニスコートを眺めながら走ります。
その後、いかにも歴史のありそうな建物があったので立ち寄りました。

国立臺大校史館
※Google翻訳では「国立台湾大学歴史博物館」と出てきます。

ここは台湾大学の旧図書館。
新しい図書館の設立に伴い、台湾大学の歴史を保存・展示する場として生まれ変わりました。

学校歴史博物館の常設展示エリアは、2階中央閲覧ホールにあります。旧本館図書館は 1929 年に建設され、5 回増築されて現在の規模になりました。 1998 年の夏、(中略)建物は台北市政府の史跡に指定されました。(Google翻訳)

国立臺大校史館サイトより

5回の増築をされながら大事に利用されてきたこの建物は、あと5年で100歳を迎えます。
史跡に指定されるのも納得。

企画展示のポスター。
色合い、デザイン、特に書体が素敵です。
木製看板の意匠がまたさりげなくすばらしい。

石造の階段に沿って、昔の台湾大学の姿が額に収められています。

↑台北帝国大学時代、1939年撮影。
「Taihoku Imperial University students」と英語の注釈。
日本統治時代なので日本語読みで「タイホク」と発音していたのですね。

↑台湾大学時代、1951年撮影。
「Bug-chatching fun」
麦わら帽子の女学生二人の笑顔が、いい。

台北帝国大学時代、1935年撮影。
「A group picture of Affliated College of Medicine’s graduates」
医科大生の卒業写真、お医者さんの卵たちですね。

2階に上がりました。
正面の窓から椰子の木が見えます。
ここもまた美しい空間。

残念ながら、訪れたのは月曜日で休館日。
展示スペースなどは見られませんでした。
ただ、お休みの日でも、こんなふうに建物に入って散策できるようです。
意匠の凝った建物の中で、土地の歴史を辿る写真を眺めるだけでも、十分訪れる価値はあります。

書店は営業しておりました。
撮り忘れましたが、台湾大学の歴史に関連する書籍のほか、大学グッズも売ってました。
店員さんが学生さんとお話していました。

2階の脇の部屋の扉には、「日本語文学系研究生研究室」の張り紙が!
中から話し声がしたので、聞き耳をたててみます。
日本語は聞こえてきませんでした(残念〜)。

リフレッシュに散策もよし、じっくり調べてから行くもよし

今回の台湾大学訪問は、友人の提案で、
「素敵な広いキャンパスをサイクリング〜♪」
と、軽い気持ちで訪れました。
事前準備なしでしたが、思った以上に楽しめました。
台湾の歴史がつまったスポットですから、調べてから行くと、より楽しめると思います。

国立台湾大学キャンパス(台北公館に位置)は、清朝初期から日本統治時代の「台湾総督府農林学院」設立(1919年)まで、200年にわたる時空を超えています。 「台湾総督府台北高等農林学校」(1922年)、「台湾総督府台北高等農林学校」(1927年)を経て「台北帝国大学」(1928年)と統合され、第二次世界大戦後は「国立台湾大学」に改組されました。 1945年11月。
多くの変遷と変化があり、素晴らしく豊かな歴史が国立台湾大学のキャンパスに多くの痕跡を残しています。タイムマシンに乗って、台湾大学キャンパスの建築の変遷を旅してみませんか。(Google翻訳)

国立臺大校史館サイトより

見どころなども抑えてから行ったほうがベター。
建物好きとしては、臺大醫院舊館(国立台湾大学病院旧館)を見逃したのは大きかった……。
次回は必ずや訪れたいと思います。

台湾大学へ行くなら…参考サイト

臺大校園十二美景
 さくっと台湾大学の見どころがわかるサイト。
 写真部分をクリックすると各名所が表示されます

国立臺大校史館
 じっくり台湾大学の歴史を知りたい人に嬉しいサイト。
 サイト内で昔の写真なども多数閲覧可能


Google翻訳を使えば日本語訳が出てきます(便利な時代ですねぇ)。

おまけ:「公館」周辺で買い食い

大学街といえば、若者向けの美味しいお店もたくさん。

エッグタルト(45元/個)を買い食い。
うまぁ〜❤️
これは、台湾に行ったら食べるべし、です。
葡式(ポルトガルスタイル)と出ているのが、パイ生地サクサク、熱々。
断然こちらが個人的には好みです(現地でも主流のようです)。

台湾チャリさんぽ旅おすすめコース、次回は、もう少し長めで眺め(ダジャレか)のよいところをご紹介します!

東京都内でのチャリさんぽ旅は、こちらをどうぞ♪⇩

文/中山圭子
書籍の企画・編集・ライティングが主な生業。『超シンプルな節税と申告、教えてもらいました!』、『超シンプルな青色申告、教えてもらいました!』など、フリーランスの実務のお助け本の共著あり。

コメント