所得税の確定申告の期日は例年3月15日。無事に申告できた皆さん、お疲れさまです。ところで、今年の分の帳簿の準備はすんでますか? 事務作業が苦手なずぼらフリーランスの私が、確定申告が終わったらすぐにやることが2つだけあります。これさえやっておけば、今年の帳簿づけも来年の申告作業も慌てずラクラク進められます。『超シンプルな青色申告、教えてもらいました!』の一部も特別公開。フリーランスの雑務で時間をムダにしないツボ、教えます!
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フリーランス(個人事業主)がやるべき節税1位の青色申告(当倶楽部調べ)。「いちばん分かりやすい本!」と好評の1冊。*イラスト:コジママユコ
ずぼらフリーランスが確定申告後に、すぐやる2つのこと
私のような “ずぼらフリーランス” は、日々のこまめな帳簿作業をついつい忘れがち。
「確定申告、終わったぁ〜♪」
とお疲れさまのビールを飲んで腑抜けてしまうと、下手をすれば1年間ほぼ何もせず、来年の申告シーズンは真っ白な帳簿や領収書の山を前に途方に暮れることになりかねません(実際、簡単仕訳帳に出会う前の私はそうでした)。
なので、確定申告が終わって乾杯のビールを飲む前に、以下の翌年分(今年分)の作業をしておきます。
この2つをしておくだけで、今年の帳簿作業、ひいては来シーズンの申告作業が格段にラクになります!
具体的に見ていきましょう。
✅ 期首の帳簿づけ(繰越&振り戻し)
まずは、翌年の帳簿づくり。
私の場合は、簡単仕訳帳への入力です。
たとえば令和5年分の確定申告が終わったら(決算書が確定したらでもOK)、令和6年の仕訳帳をつくり、1月1日(期首)に以下のように、令和5年の決算書(貸借対照表)の金額を転記します。
これが期首(1月1日)に行う「前年の繰越」という作業です。
繰越をしたもののなかで、短期間(1〜2ヶ月)で精算される売掛金や未払金は、「振り戻し」をしておきます(上記の図で伝票No.6&7)。
これで、今年の帳簿(簡単仕訳帳)の準備は、おしまい。
あとは、経費を使ったり売上があったりなど、お金の出入りがあったとき(正確には取引があったとき)に、記帳(簡単仕訳帳に入力)していけばOKです!
✅ 領収書など「証憑ファイル」づくり【ずぼらフリーランス版】
正しい証憑(領収書など)の整理の仕方は、検索すればたくさん出てくると思うので、知りたい方はそちらご確認を(『超シンプルな青色申告、教えてもらいました!』の本文にも掲載しています)。
ここでは、私が実際にしている「ずぼらフリーランス流の領収書整理&記帳」をご紹介します。
100円ショップで、ポケットファイルとインデックスシールを購入します。
●1月~12月の証憑(レシートや領収書)
●控除関係書類
●収入関係書類
など、証憑や必要な書類を入れるポケットごとにインデックスシールを貼って分類。
これで、OK。
あとは、レシートや領収書をもらったら、該当の月などに入れていくだけ。
時間があるときに、こまめに整理できるなら、なおよい。
具体的な整理の仕方やオンラインショップなどで購入したものなど、電子取引の証憑の保存についてははこちらをどうぞ。↓
令和5年分の確定申告から、簡単仕訳帳を使いはじめたという読者さんからのお便りも届いております。↓
令和6年も面倒な帳簿づけに悩まされず、シンプルにサクッとすませていきましょうね。
文/中山圭子
書籍の企画・編集・ライティングが主な生業。『超シンプルな節税と申告、教えてもらいました!』、『超シンプルな青色申告、教えてもらいました!』など、フリーランスの実務のお助け本の共著あり。
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