フリーランスの書籍編集者がKindle出版(KDP)でミステリー小説『月夜乃商店街かどわかし奇譚』を出版。「KDPって何?」「商業出版しないのはなぜ?」「どんな作品?」に答えます。
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フリーランス書籍編集者ですが、Kindle出版してみました!
ぼちぼちフリーランス倶楽部の中山圭子です。
名刺の肩書きは「企画・編集・執筆」の私。
出版社勤務時代から数えると、かれこれン十年以上、書籍編集を生業としてきました。
現役で出版社とお仕事をして書籍をつくっています。
ノンフィクション系の書籍を中心に、
実用書だと、投資などのお金の本、ダイエット本、おしゃれな服の本、お料理本、ペット本、健康本、
読み物系ですと、某国民的プロデューサーや戦後思想界の巨人と言われた方など著名人のエッセイ、生き方エッセイ、子育てエッセイ、絵本……
などなど、幅広いジャンルの本を出版してきました。
そんな私ですが、作ったことがない本があります。
それは小説。
人生100年の折り返しも過ぎ、
「今生でやりたいことはやっておこう!」
というモードにスイッチが入った昨今、
仕事でもプライベートでも、いろいろなことに挑戦中。
というわけで、このたび、小説をキンドル出版(KDP・Kindle Direct Publishing)してみました!
『月夜乃商店街かどわかし奇譚』田山けい

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Kindle出版(KDP)とは? どんなメリットがあるの?
Kindle出版(KDP)は、amazonが提供しているセルフ出版サービスです。
小説を商業出版しようと思ったら、通常は、出版社が主催する新人賞に投稿、受賞、うまくいけば出版、というのが王道。
何百〜何千という応募作のなかから選び出された1〜数作が受賞し、出版の栄誉にあずかることができる、たいへん狭き門です。
ほかにも、「自費出版」という方法で本を出すこともできます。
ただし、この場合は、十数万円〜ン百万円ほどのお金がかかります。
それを著者が自分ひとりでできちゃうのがキンドル出版(KDP)。
しかも、出版そのものにお金は一切かかりません。
私は、仕事にしているノンフィクション系の書籍も好きですが、小説も大好き。
というわけで、KDPを利用して小説も出版していこうと思います。
読者が満足できる作品を出版する条件
「でも、文芸出版社の目を通っていない作品じゃ面白くないのでは…?」
「素人の駄文を読まされるのでは…」
そういった疑問や懸念も払拭しつつ、一定の作品の質を保つため、当分は、
- なんらかの賞を受賞しているが未刊行
- 文学賞の選考(●次〜最終手前)を通過している
以上のような「プロの目を最低限クリアした作品」をお届けしていこうと思います。
第一弾は、ミステリー小説!
第一弾、『月夜乃商店街かどわかし奇譚』は、ミステリー小説です。
著者紹介はこちら。
田山けい
出版社勤務の後、独立。フリーランスで実用書をメインに企画・編集・執筆している。本業の傍ら小説も執筆。
本作は、初めて執筆したミステリーであり、東京創元社主催、第5回ミステリーズ!新人賞の最終候補作「月夜乃商店街人情奇譚」を加筆修正したもの(選者は、綾辻行人氏、有栖川有栖氏、辻真先氏)。
惜しくも(?)受賞&作家デビューを逃すも、綾辻行人氏による選評、「きわどい伏線が丹念に張り巡らされた外枠の叙述トリックには正直、してらやれた」に励まされる。
ちなみに、この回の最終候補作(全五作)について選者らは次のように評している。
「残り三編の候補作も、今年はなかなかにレベルが高かったと思う(綾辻氏)」
「今年の候補作レベルが高かった。(中略)ミステリーズ!新人賞史上で屈指の水準だったと言える(有栖川有栖氏)」
「ああ、面白かった!(中略)読んでいるうちに義務感も緊迫感もどこかへ吹っ飛んでしまった(辻真先氏)」
著者連絡先
https://bochi-free.com/contact-form/
『月夜乃商店街かどわかし奇譚』より
ミステリーを得意とする東京創元社さんの新人賞で、プロのミステリー作家さんから、
「してやられた」
「面白かった!」
「レベルが高い」
と評された作品の一つをお届けします。
ん? どこかで読んだことのあるプロフィールだな、、、と思われた方、鋭いですね。
「田山けい」は、私のペンネーム。
書籍編集者の仕事名「中山圭子」とは分けてみました。
十年余り勤めた出版社を退職して、フリーランスで働き始めたころ、初めて書いたミステリー小説です。
息子二人が大変お世話になったご町内の商店街をモデルに、創造の翼を羽ばたかせました。
当時、子どもらと過ごすなかで感じたことや気づきが謎やストーリーのヒントになっています。
人情あふれる商店街の空気も楽しんでいただけたら嬉しいです。
表紙は「アニつく工房」さんにお願いしました。
メインで登場するお豆腐屋さんの外観を描いてもらったのですが、細部まで描き込んでくださって、「タイトルで隠れちゃうのがもったいない〜!」と身悶えするくらい。
なので、本の最後にイラストのみ掲載したページも作りました。
プロのミステリー作家さんが「してやられた」作品。
ぜひ、ご一読のうえ、☆の評価やご感想をいただけたら、大変たいへん嬉しいです。
……などと、フツーに告知記事を書いておりますが、
もうね、ドキドキですよ……
「ボロクソの評価やレビューが来たら……」
「いや、そもそも、誰からも読まれないかも……」
そんな弱気の虫が、今でもうずうずウジウジしておりますが、
「えいやっ!」
とお知らせです!
忌憚なきご意見、ご感想、どうぞよろしくお願いいたします。
少しでも気に入って応援していただけたら、ご恩は一生忘れません。
辛めのご感想も、今後の精進の糧にしようと思います。
文/中山圭子
書籍の企画・編集・ライティングが主な生業。悩みを解決しながら本が作れる「一石二鳥の企画」が得意。『超シンプルな節税と申告、教えてもらいました!』、『超シンプルな青色申告、教えてもらいました!』などの共著あり。新刊は、お金の知識を教えるプロ・八木陽子先生に聞いた『新NISAにiDeCo…いろいろあるけどお金のプロは結局、これを選んでる』。
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