「ブログを始めてみたいけれど、自分でWEBサイトを作るのは難しそう…」という人にオススメなのが、登録すればすぐに始められるブログサービス。いろいろなタイプがありますが、「ビジネスでも使えたら…」「いずれは収益化も視野に入れたい」、そんな人に向いているブログサービスを、出版業界で細く長く仕事をしてきたぼちぼちフリーランスが教えます!
※本サイトは、amazonアソシエイトに参加しています。紹介している商品・サービス等の外部リンクにはアフィリエイト広告が含まれる場合があります。
プライベート、仕事、どちらでも使えるブログサービスは?
ブログサービスといえば、はてなブログ、amebaブログなどが、昔からある定番。
ほかにも、たくさんのブログサービスがあり、それぞれに特長があります。
あなたがもし、
「仕事でも使いたい」
「いずれはブログでの収益化も目指したい…」
と思っているのなら、私のオススメは、
note(*)
です。
noteは、プライベートで趣味の創作や日常の楽しみ事などの記事をアップしている人も多いのですが、一般ユーザーだけではなく、プロのクリエーターやアーティスト、作家、専門家、企業、官公庁も販促や広報活動に利用しています。
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デジタル庁のnote。
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私自身、本サイトを立ち上げる前にnoteからブログの世界に入りました。
実際に、2年半ほどnoteで記事を書いたことで気づいた利点は、ざっくり以下の3点です。
①プロっぽいデザインができる
②収益化の機能がある
③「書き続けたくなる仕組み」がある
具体的に説明していきましょう。
*ここで、noteをオススメしているのは、「個人的に使ってよかったよー」という体験談レベルの話です。特にnoteから何かもらっていたり頼まれたりしたわけではありません。他のブログもいくつか(全部ではありません)登録してみましたが、公私で使うことを考えたとき、趣味嗜好から選びませんでした。とはいえ、他のブログを使い倒して比較したものではありません。
それらをご了承のうえ、お読みください。
noteの魅力①プロっぽいデザインができる
noteをオススメする理由は、デザインの機能が充実していて、パッと見、プロっぽい記事が簡単に作れること。
本文と見出しの書体や大きさは決まっていますが(ゴシック or 明朝、見出しの大きさは2種類)、すっきりとしたデザインで読みやすく、写真やイラスト、図表などの画像も入れられます。
また、記事のトップに画像が入れられるのですが(WEBサイトでいうところの「アイキャッチ」)、ここには、noteを利用しているクリエーターさんがアップした作品(写真、イラスト)を無料で使うこともできます。
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kindle、楽天Kobo…etc. 電子書籍について書籍編集者が思うところ
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「働きたくない私」とのつき合い方
イラストは、M@R / めばえるさん
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また、「Canva」という「オンライン グラフィック デザイン プラットフォーム」を利用し、テンプレートのデザインを使って、WEBマガジンの1ページのような記事をつくることもできます。
これが無料で使えます(有料のデザインもあります)。
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フリーランスは自分のサイトを持つべきか問題
トップのデザインはCanvaを使用
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テンプレートのデザインなので、他の人とかぶってしまうこともあるのが玉にキズ。
そこは、無料の限界ですね。
でも、文字の配置、大きさ、色などを変えることもできますので、アレンジして印象を変えることはできます。
Canvaの存在は、noteの機能で知ったのですが、これ、慣れると自分の作りたい画像が手軽に作れて、とても楽しい♪
WordPressを使ったこのWEBサイトも、Canvaを使ってトップ画像やアイコン画像を作っていますが、noteで使っていたため、比較的スムーズに利用することができました。
また、noteの編集機能は、WordPressと似たところがたくさんあるようにも感じました。noteを使っていたおかげで、今のサイトで記事を書くのもラクにできているのだと思います(WordPressのほうが使いやすく機能も充実)。
というわけで、「将来的にはWordPressでWEBサイトを作ってみたい」という人の「初めの一歩」としてもnoteはおススメです。
noteの魅力②収益化の機能がある
noteでは、アフィリエイト(企業の商品やサービスを自分のサイトで紹介し、その商品が購入された場合に報酬が発生する仕組み)は、あまり使えません。
現在(2023.11.3)認められているのは、amazonアソシエイト、あと楽天アフィリエイトが使えるかどうか、いった程度。
その代わり、noteでは、有料の記事やマガジン(と呼ばれる記事群)を書いて設定し、読者に購入してもらうことができます。同様に、「メンバーシップ」という方法でメンバーから月額料金をもらうことで有料部分の記事を読み放題にするなどの課金システムがあります。
クリエーター自身のスキルの How to、たとえばグラフィックデザイナーによるレタッチの方法(だったかな)とか、専門家として知りえた知識、元〇〇官が語る業界の裏話、また、自作の小説などを有料記事として販売することができます。
元日経新聞の記者、後藤達也さんは、このシステムで記事を配信しているnoteの看板クリエーターさんでしょう。
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ベーシックプラン月額500円のメンバーシップ会員が、たしか2万人、その上位のプレミアム的なメンバーシップは人数限定で募ってすぐに定員に達していたと記憶。
すごい収入……あ、人気ですね。
最近は、kindleなどの電子出版によって、出版社を介さずに自分で本を執筆し電子書籍として出版するシステムも利用する人が多くなりましたが、noteでは有料記事としてさらに手軽に執筆したものを販売することができるというわけです。
私は、有料記事の配信は未経験です。
お金を払っても私から聞きたいことがあれば、ぜひ、お知らせください。
noteの魅力③「書き続けたくなる」仕組み
「書く」をライフワークにする手段として手軽に始められるブログは有効です。
ただ、いくら始めるのが簡単とはいえ、「続かなかった」ということもあるでしょう。
原因はいくつかあると思いますが、ざっくり言えば、次の2つが大きいのでは?
1)テーマに迷っている or 書くことが思いつかない
2)不特定多数の人に読まれるのがコワイ
それぞれ、もう少し深掘りしてみましょう。
1)テーマに迷っている or 書くことが思いつかない
これは、「書く」テーマやネタ選びの難しさですね。
noteのよいところは、そうしたビギナーさんの細かいお悩みなども含めて、フォローが手厚いこと。
操作方法の基本などに加えて、「何からはじめるか」「何を書いたらいいか」「どんなふうに読者をふやしていくのか」といった「書く」ためのガイド記事も充実しています。
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さらには、プロのクリエーターや専門家を迎えて、「収益化のためのコツ」などといったウェビナー(WEB上のセミナー)が開催されています。
【サブスク・SNS運営を語る】クリエイターエコノミーの解放【後藤達也さん×けんすうさん】
「クリエーターフェス」と呼ばれるイベントを開催して著名人を招いて創作意欲を刺激してくれたり、「コンテスト・コラボ企画」などを常時開催して、記事のテーマを提供してくれたり、といった工夫もあります。
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なんというか、手取り足取り、懇切丁寧、モチベーションも上げてくれる、よくできたコミュニティだなぁと感心します。
2)不特定多数の人に読まれるのがコワイ
実は、コレ、私のことです……。
新卒から出版業界に入って編集に携わり、独立後はフリーランスでブックライターをし、最近は共著で本も出版しているくせに? 100冊以上本を作ってきて何をカマトト(死語?)いっとるのじゃ~!
と怒られそうですが、これって「編集者 or ブックライターあるある」かもしれません。
編集者、および、ブックライターというのは、本のページの目次の後か奥付の辺りに、「編集協力/〇〇」とか「ライター/〇〇」などと名前が載ることはあっても、基本、黒子。
主人公は著者。
編集者やライターの仕事は、著者の「考え・想い・スキル」などをいかに読者にとって魅力的に伝えるか。自分自身は媒体(メディア)であって、実体をなしていない存在なんですね。
それを大げさにいうとアイデンティティ(存在意義)と認識していたりもします。
かといって、何も思うところ感じるところがないわけなどなく、人一倍あったりします。
ただ、それを公けに向けて発信するかどうかはというと……案外、両極に分かれるような気がします。
そして、私は「編集者」という肩書での発信をしてこなかったほう。
独立後、編集だけでは実入りが悪いのでブックライターもはじめましたが、この仕事は編集者の視点で本の構成を考えながら著者に成り代わって書く仕事です。
……スイマセン、言い訳が長くなりましたが、要は、「自分自身」の想いや考えを、不特定多数に向けて表現発信するってことに慣れていない、コワかったんです。
noteに書いたことで、誰かになんぞ言われたら……
言われなくても、思われたら……
編集だのライターだの言ってて、こんなものかと思われたら……
そんな自意識過剰もりもりのビビリなガラスの心臓で始めたブログでしたが、2年半続けられました。
それは、noteが「やさしいつながりの場」だったから、だと思います。
それをよく表しているのが、noteでのユーザーの呼称。
noteでは、ユーザーのことを「クリエーター」と呼ぶ文化があります。
そして、noteの「コミュニティガイドライン」は、以下のような文言ではじまります。
「noteはだれもが創作を楽しみ、その過程や作品を発表して、応援しあう場所です」
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note「コミュニティガイドライン」
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参加してみるとわかるのですが、「表現を応援する」ということが実際に機能しているコミュニティだなぁとひしひし実感。
初めの頃は、本の販促になる記事だけをアップしていましたが、今ではプライベートで感じたことなども書くようになりました(成長したなぁ)。
また、「誰かの想いを応援する」ということも、noteでは経験できます。
私個人の具体例は、岸田奈美さんのnoteと出合えたこと。
「応援させてくれてありがとう!」そんな気持ちになる、読んでいてこちらが励まされる記事です。
岸田奈美さんだけでなく、フォローしている(*)クリエーターさんたちの記事から、日々、元気や気づきをもらっています。
*noteに限らず、ブログサービスの多くは、ユーザー同士でフォローし合うSNS的な仕組みがあるので、ゆるやかにつながり合うことで書き続けられる仕組みもあります。
「書く」という表現を応援し合えるnoteは、自己開示ビギナーのビビリでヘタレな書籍編集者でもできた「やさしい場所」なので、同じくブログ初心者の人にとっても、マイペースで続けられる場所になると思います。
…とはいえ、ブログが続かないとき
そうはいっても、続かなかったら取る道は、ざっくり2つ。
1つは、他のブログサービスを利用してみる。
先に書いた通り、ブログサービスははいろいろ。
あなたに合ったブログは、他にあるのかもしれません。
2つめは、ブログはやめるという道。
身も蓋もないようですが、無理に続かないことをする必要はないのでは。
あなたに合った表現法やライフワークは、ブログではないような気がします。
今の時代、表現して発信する方法は、たくさんあります。
X(旧Twitter)などの短文系やInstagramなどの写真系SNS、またYouTubeなどの動画や、Voicyやradiotalkなどの音声配信プラットフォームなどなど、あなたの能力が生きる場所は他にあるのかもしれません。
そもそもブログを始めた動機が「ブログで副業収入10万円!」などで、もともと「書く」ことよりも「稼ぐ」ことを目的に始めた人の中には、成果がなかなか出ず気持ちが続かない、という人もいるでしょう。
一般的に、ブログでの収益化には時間がかかると言われています。また時間をかけたからと言って必ず目標の額を稼げるものでもなく、適性もあります(どんな仕事にも言えますが)。
「稼ぐ」以外に価値を見出せない、つまり「書いて発信することを楽しめない」ならば、ブログはあなたの人生にあまり必要のないことかも。
もっと別のことに時間を使わないともったいない気がします。
「ブログは合わなかった」という事実が発見できた!
そう前向きにとらえて、次のステップを踏み出すチャンスにしてはいかがでしょうか。
まとめ
仕事とプライベート、両方の面から、個人的にオススメのブログサービスは、note。
理由は以下の3つ。
①プロっぽいデザインができる
②収益化の機能がある
③「書き続けたくなる仕組み」がある
ブログが向かなかったら、無理に続けずに、他の媒体(動画配信、音声配信、短文系・写真系SNS)での発信を試してみるのもオススメ。
本当に、今の時代はテクノロジーの進歩で個人ができることの選択肢が増えましたね。
ぼちぼちフリーランスが活用できるツールなども、今後リサーチしていきますので、お楽しみに!
文/中山圭子
書籍の企画・編集・ライティングが本業。新刊は『超シンプルな節税と申告、教えてもらいました!』中野裕哲氏との共著。その他、フリーランスの青色申告お助け本『超シンプルな青色申告、教えてもらいました!』も好評、重版出来。
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