確定申告が終わったら、すぐやること【ずぼらフリーランス版】

所得税の確定申告の期日は例年3月15日(2025年は3月17日)。無事に申告できた皆さん、お疲れさまです。ところで、今年の分の帳簿の準備はすんでますか? 事務作業が苦手なずぼらフリーランスの私が、確定申告が終わったらすぐにやることが2つだけあります。これさえやっておけば、今年の帳簿づけも来年の申告作業も慌てずラクラク進められます。超シンプルな青色申告、教えてもらいました!』の一部も特別公開。フリーランスの雑務で時間をムダにしないツボ、教えます!
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フリーランス(個人事業主)がやるべき節税1位の青色申告(当倶楽部調べ)。「いちばん分かりやすい本!」と好評の1冊。*イラスト:コジママユコ

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ずぼらフリーランスが確定申告後に、すぐやる2つのこと

私のような “ずぼらフリーランス” は、日々のこまめな帳簿作業をついつい忘れがち。

「確定申告、終わったぁ〜♪」

とお疲れさまのビールを飲んで腑抜けてしまうと、下手をすれば1年間ほぼ何もせず、来年の申告シーズンは真っ白な帳簿や領収書の山を前に途方に暮れることになりかねません(実際、簡単仕訳帳に出会う前の私はそうでした)。

なので、確定申告が終わって乾杯のビールを飲む前に、以下の翌年分(今年分)の作業をしておきます。

チェック!確定申告が終わったらすぐやること

✅ 期首の帳簿づけ
 領収書など「証憑ファイル」づくり

この2つをしておくだけで、今年の帳簿作業、ひいては来シーズンの申告作業が格段にラクになります!

具体的に見ていきましょう。

✅ 期首の帳簿づけ(引継ぎ&振り戻し)

まずは、翌年の帳簿づくり。
私の場合は、簡単仕訳帳への入力です。

期首の帳簿づけで大事なのは、2つ。

① 引継ぎ(繰越)
② 振り戻し

①引継ぎ(繰越)の作業。

令和6年分の確定申告が終わったら(決算書が確定したらでもOK)、令和7年の仕訳帳をつくり、1月1日(期首)に以下のように、令和6年の決算書(貸借対照表)の金額を転記します。

決算書シートはこの時点で、下↓のようになります。

これが、今年の期首の貸借対照表
つまり、令和7年の確定申告作業(来年)の際、決算書の「1月1日(期首)」の欄に入力する金額です。

私は、コレをスクショして「令和●年 期首」として、簡単仕訳帳とともに確定申告のファイルに保存しています。
(計算すればわかりそうですが、鳥頭ゆえ1年後には忘れている可能性大なので……)

オススメ!!
期首の貸借対照表をスクショ(記録)して、保存!

②振り戻しの作業。

引き継いだもののうち、短期間で精算されるものを下のように振り戻します。

翌月には引き落とされるカードの未払金
2〜3ヶ月のうちに振り込まれる売掛金
税金の還付で戻ってくる仮払源泉税

などが振り戻しの対象です。

決算書シートはこの時点で、下↓のようになります。

これで、今年の帳簿(簡単仕訳帳)の準備は、おしまい。
あとは、経費を使ったり売上があったりなど、お金の出入りがあったとき(正確には取引があったとき)に、記帳(簡単仕訳帳に入力)していけばOKです!

✅ 領収書など「証憑ファイル」づくり【ずぼらフリーランス版】

正しい証憑(領収書など)の整理の仕方は、検索すればたくさん出てくると思うので、知りたい方はそちらご確認を(『超シンプルな青色申告、教えてもらいました!』の本文にも掲載しています)。

ここでは、私が実際にしている「ずぼらフリーランス流の領収書整理&記帳」をご紹介します。

100円ショップで、ポケットファイルインデックスシールを購入します。

1月~12月の証憑(レシートや領収書)
控除関係書類
収入関係書類

など、証憑や必要な書類を入れるポケットごとにインデックスシールを貼って分類。

これで、OK。
あとは、レシートや領収書をもらったら、該当の月などに入れていくだけ
時間があるときに、こまめに整理できるなら、なおよい。

具体的な整理の仕方やオンラインショップなどで購入したものなど、電子取引の証憑の保存についてははこちらを参考にしてください。↓

令和7年も面倒な帳簿づけに悩まされず、シンプルにサクッとすませていきましょうね。

文/中山圭子
書籍の企画・編集・ライティングが主な生業。悩みを解決しながら本が作れる「一石二鳥の企画」が得意。『超シンプルな節税と申告、教えてもらいました!』、『超シンプルな青色申告、教えてもらいました!』などの共著あり。新刊は、お金の知識を教えるプロ・八木陽子先生に聞いた『新NISAにiDeCo…いろいろあるけどお金のプロは結局、これを選んでる』。

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