お金の「いろは」として見直されている資格の一つ、簿記3級。勉強して臨んだ人でも受かる確率は半分以下の”なめたらあかん資格”です。簿記の理解ができているのに合格できない…という人の中には、惜しいケアレスミスで点数を落としている人も多いのでは。学生時代「凡ミスの女王」として名を馳せ、アラフィフで初めて資格の勉強をした筆者が、ケアレスミスを避けて、なんとか3カ月で受かった方法を教えます!
注)ネット試験での受験を想定した記事です。
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もったいない! 凡ミスの失点をなくすために…
やさしい問題で得点する3点も、難問の3点も、3点には変わりなし。
これは、テストの基本。
それゆえ、凡ミスによる失点ほど名実ともに手痛いものはありません。
実力が合格と不合格のボーダー上にある場合は、ケアレスミスの有無で勝敗が決まるといってもいいでしょう。
逆に言えば、凡ミスを防ぐことが合格への大きな一歩になります。
私は、簿記の勉強中、演習問題や模試で、自分の凡ミスの多さにガクゼン。
それらをメモして留意し、本番では凡ミス対策をすることで、なんとか合格に至りました。
凡ミスのいいところは、見直しで見つけやすいところ。
本番の仕訳問題の見直しで短時間で見つけられたこともあります(仕訳問題は満点でした)。
ここでは、私がやったうっかり凡ミスを公開します。
「え、こんなミスする人、いるの?」
と驚いてネタにしていただいてもよし(私も驚いたよ)。
「同じうっかり族として参考にしよう」
という人がいれば幸いです。
ちなみに、簿記3級に受かるために私がやった勉強の全体像は、こちらをどうぞ。
凡ミス① 0の数を間違える
凡ミスが起こりやすいのは、第1問の仕訳問題です。
私が、いちばん驚いた自分の凡ミスがこちらです。↓
スマホの小さな画面で分かりにくい人のために、拡大してタテに並べてみましょう。
正解は、
借)旅費交通費 18,500 / 貸)未払金 18,500
ですが、
借)旅費交通費 18,500 / 貸)未払金 185,000
0が一個多い……。
凡ミス選手権とかがあったら、
「やりましたね! 文句なしの凡ミスです」
「いやぁ、キレイな凡ミスですねぇ…」
とか、解説が聞こえてきそう。
ネット模試の結果でこれを見たときは、自分のうっかりはここまでだったか……と震えました。
でも、安心してください。
この凡ミスは、見直しでカンタンに見つかります。
試験終了あとわずか(3~5分間)となったら、第1問の仕訳問題は、左右の数字のバランス(均等か)だけを、ざっと確認。
パッと見でもできる短時間の見直しですが、この手のミスはなくなりました。
✅ 仕訳問題の見直しは、左右の数字のバランスを確認!
凡ミス② 空欄・記入モレ
小学生のころ、テストで「名前を書き忘れたら0点だからね~」と先生がよく言ってましたよね(昭和だけ?)。そんな人いるの? と思ったあなた。
います(私です)。
無記名のテストを提出して、全問正解しながら、0点をとったという残念過ぎる過去も。
簿記3級では、申し込みの時点で名前も登録されますので、さすがに名前の記入モレで不合格になることはありませんが、注意力散漫なうっかり者にしてみれば、あちこちにトラップがあります。
私のやった記入モレの一つがこちら。
借)前払金 230,000 / 貸)記入モレ 230,000
科目名の入力モレ。
「なんで忘れるの?!」と不思議で仕方ないのですが、実際にやらかしました。
分かっているものほどやらかします。
「わかる、わかるぞ、次!」と思って気持ちが先走っているのか。
もう一つ、こちらの記入モレもよくやりました。
※数字は仮です。
第3問での、決算期間(決算日)の記入モレなど。
仕訳や計算に必死になって、それ以外のところをうっかり忘れるミスです。
記入すれば、確実に点が取れるところなのに……残念過ぎます。
いずれも、終了直前の短時間の見直しでリカバリーできます。
✅ 終了前3分の見直しで、空欄を残さない!
凡ミス③ 暗算のミス
本番では、緊張や焦りでいつも通りの能力を出せないこともあります。
もともと数字が得意なわけではない私は、演習や模試の段階から暗算のミスを連発。
なので、ずぼら根性を封印して暗算を封印、ほぼ電卓を使うようにしました。
ちなみに、利用した電卓はこちらです。
安価ですが、必要十分な機能でした。
✅ 簡単な計算も、電卓を使おう!
その他、凡ミスあるある
以上3つが、凡ミス選手権で上位を争うものですが、その他にも、
「それ、やるよね~」
「あるある」
という声も聞こえる、うっかり者以外でも、試験本番など通常とは違うときにやってしまうものも。
私にとっては、いつもの凡ミスですが、こちらも上げてきましょう。
💀 電卓の入力ミス
→ ✅とにかく集中!
💀 数字の転記ミス
→ ✅とにかく集中!
💀 問題文の読み違い
→ ✅とにかく集中!
💀 回答欄を間違える
→ ✅問題番号と回答欄番号をチェック
💀 経過勘定の月数、数えミス
→ ✅指を折って2度数える!
上位3つの対応策にあげた「とにかく集中!」は根性論のようですが、「私はこの辺で凡ミスをするのだ」とわかっているだけでも注意力が自然と発動されて、ミスが減りやすくなる気がします。
自分のミスの傾向を知るために…
今回、大学入試以来のテスト勉強をしてみて、「ああ、自分は凡ミスの女王だった…」と学生時代を思い出した私がした、ミス対策は「間違えたところをメモで残す」というシンプルなものです。
問題理解、ミス克服の超基本ですよね。
勉強上手な人は、既知のことと思いますが、案外忘れがちな基本かもしれません。
思い出すきっかけになれば幸いです!
文/中山圭子
書籍の企画・編集・ライティングが本業。新刊は『超シンプルな節税と申告、教えてもらいました!』中野裕哲氏との共著。その他、フリーランスの青色申告お助け本『超シンプルな青色申告、教えてもらいました!』も好評、重版出来。
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