新NISAの登場に続き、iDeCoも手取りアップにつながる改正が続々。「NISAは始めたけど、iDeCoはまだ…」という人のために、iDeCoは何がお得なのか、どんな人がお得なのかを、ぼちぼちフリーランス(扶養家族アリ)がサクッと紹介します。
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iDeCoなら「確実に」手取り額が増える理由
こんにちは。
ぼちぼちフリーランス倶楽部の中山圭子です。
個人が任意で加入できる年金制度、iDeCo(個人型確定拠出年金)。
自分で運用する商品と掛ける金額を決めるのはNISAと同じ。
違うのは、年金制度なので受け取れるのが原則60歳以降なこと。
いつでも引き出せる自由度の高いNISAと違って、これがiDeCoの最大のデメリットです。
その代わり、NISAにはないメリットもあります。
それは、掛金の全額を所得額から控除できること。
つまり課税所得を少なくできるので、税金が安くなるんですね。
図にするとこんな感じです。↓
『フリーランス・個人事業主の超シンプルな節税と申告、教えてもらいました!』より
フリーランス(個人事業主)の場合、年間最大816,000円を所得控除できます。
「所得控除って、結局のところ、いくらお得なの?」答えるなら…
税率20%の人(課税所得695万円以下)なら、年間244,800円、
税率10%の人(課税所得330万円以下)でも、年間81,600円、
この金額分の手取り額が「確実に」増える、ということ。
ちょっとした旅行もできちゃいますね。
2024年12月から会社員の一部で掛金の限度額が上がりました。
と思った矢先、
「iDeCoの掛金、上限がまたまた上がるってよー」
というニュースが入ってきました。
山田真哉さん(会計士&税理士)が詳しく動画で説明されていますので、詳しく知りたい方は、こちらをどうぞ。↓(山田さん、いつも最速でわかりやすい解説、ありがとうございます!)
2024年の上限アップは、フリーランス(個人事業主)は関係ありませんでした。
それが、今度の改正(案)では、フリーランスも月7,000円アップ(予定)。
年間で84,000円分の所得控除額アップ、となるらしい。
それ以上に、減税効果が期待できそうなのが中小企業の会社員だそうです。
税率30%の人だと、年間22万円ほどの減税効果があるそうで、これは大きいですね!
で、私はどうするかというと……、
iDeCoは、ひかえめに積立、メインはNISAでつみたて投資、がひとまずのスタンスです。
理由は、私がぼちぼち稼ぎのシングルマザー(大学生と就職予備軍の二人を扶養中)だから。
ここで、「ああ、なるほど」と思ったあなたは、同じ状況の人か、税制に精通している人だと思います。
詳しく見ていきましょう!
ぼちぼち稼ぎのシングル母フリーランス、iDeCoをするなら…
NISAになくて、iDeCoにあるメリットが掛金の全額が所得控除になること、なのは前述の通り。
この所得控除は、控除(引くこと)ができる所得があることが大前提です。
つまり、所得(稼ぎ)のない人はメリットがない。
また、稼ぎはあっても、ほかの控除で間に合っちゃうくらいの稼ぎだと、iDeCoの所得控除の恩恵はない、ということ。
現時点では、私の場合、iDeCoの掛金控除のほかに、どんな控除が主にあるかというと、
青色申告特別控除 65万円
特定扶養控除(18歳~22歳)63万円✖️2名
ひとり親控除 38万円
基礎控除 48万円
控除額の大きなものだけでも、300万円近い額になるんですね。
しかも、この他にも、家族3人分の医療費控除やら、小規模企業共済など、少額ですがちょこちょこと控除できるものがある。
つまり、iDeCoを上限いっぱい掛けなくても十分節税できちゃってるんです。
「だったら、60歳まで引き出せないiDeCoよりは、いつでも使えるNISA口座を使ったほうが何かあったとき使い勝手がいいよね」
という感じです。
まぁ、これも息子たちが自立するまでの、あと数年のこと。
そのころには、iDeCoからお金を引き出せる60歳も目前。
なので、そうなってから、稼ぎやもろもろの状況を踏まえて、iDeCoも活用していこうと思います。
iDeCoだけじゃなく、NISAも知りたい&始めたい人は、こちらの記事も参考にしてくださいね!
文/中山圭子
書籍の企画・編集・ライティングが主な生業。悩みを解決しながら本が作れる「一石二鳥の企画」が得意。『超シンプルな節税と申告、教えてもらいました!』、『超シンプルな青色申告、教えてもらいました!』などの共著あり。新刊は『新NISAにiDeCo…いろいろあるけどお金のプロは結局、これを選んでる』(2024年12月20日発売)。
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